2010年6月18日金曜日

第五話 山谷の風景2010~今も昔も金がありゃあ呑んじまう街


昼からできあがっている人たち DSC01267
店の軒先でできあがっている人たち DSC01267 posted by (C)カントク



ドヤ街 DSC01824
ドヤ街 DSC01824 posted by (C)カントク



いろは会商店街 DSC01645
いろは会商店街 DSC01645 posted by (C)カントク



いろは会商店街 DSC01644
いろは会商店街入り口付近 DSC01644 posted by (C)カントク


男たちは道路に車座になって飲んでいる。通りには酒と汗のにおいがあふれている。


玉姫公園東 神様はいつも見ておられます とか言ってる。 DSC01621
玉姫公園東 神様はいつも見ておられます とか言ってる。 DSC01621 posted by (C)カントク


玉姫公園の裏。どこかの教会がこのあたりの人たちを集めて説教をしている。二百、いや三百人くらいいるだろうか。説教が終わればメシが食える。


慈善食事配給に繰り返し並ぶ人たち DSC01632
慈善食事配給に繰り返し並ぶ人たち DSC01632 posted by (C)カントク


おにぎりと、味噌汁(豚汁だろうか)が配られる。男たちはおにぎりはふところに入れ、汁をかき込みながら列の最後尾に何度も並び直す。

第四話 山谷簡易宿泊所2010~百円ハウスの原風景

日雇い労働者のための宿泊施設。ベッド一台置けるだけのスペース、三畳一間が標準的なようだ。料金は2010年現在で一泊二千円平均くらいだろうか、サウナ付きカプセルホテルなどと比べると、そう安いものでもない感じだ。
最近は外国のバックパッカーたちが利用することも多くなってきているという。


簡易ホテル街 DSC01640
簡易ホテル街 DSC01640 posted by (C)カントク



簡易ホテル街 厚生食堂、厚生ホテル、厚生という文字がチラホラ見える。 DSC01641
簡易ホテル街 厚生食堂、厚生ホテル、厚生という文字がチラホラ見える。 DSC01641 posted by (C)カントク



ホテルびわこ 一泊2,200円 DSC01643
ホテルびわこ 一泊2,200円 DSC01643 posted by (C)カントク



紀伊国屋旅館 一泊2,500円(個室) DSC01630
紀伊国屋旅館 一泊2,500円(個室) DSC01630 posted by (C)カントク



蔦の宿改めトトロハウス玄関 DSC01633
蔦の宿改めトトロハウス玄関 DSC01633 posted by (C)カントク


廃墟かと思ったら、簡易ホテル・・。この宿の名前がわからないので、とりあえず「蔦の宿」と呼んでおこう。自転車が10台ほど止まっているところを見ると、1、2階あわせてこれくらいの人が現在も宿泊しているのだろう。もう少し近寄ってみよう。会社の子が、「トトロの家みた~い」と言うので、トトロハウスと呼ぶことにしよう。


トトロハウスの側面 DSC01638
トトロハウスの側面 DSC01638 posted by (C)カントク



トトロハウス玄関 空部ヤあります 自炊(じすい)できます。 一泊一七〇〇円 DSC01634
トトロハウス玄関 空部ヤあります 自炊(じすい)できます。 一泊一七〇〇円 DSC01634 posted by (C)カントク



トトロハウス入口 右側の小窓がフロント。年季の入った廊下、左側におっそろしく古い扉が並ぶ。DSC01635
トトロハウス入口 右側の小窓がフロント。年季の入った廊下、左側におっそろしく古い扉が並ぶ。DSC01635 posted by (C)カントク



トトロハウスフロント 「あ、タダはだめだよ、廊下は70円ってとこかね」みたいなシーンもあった。 あ、誰か中に座っているごめんね。DSC01636
トトロハウスフロント 「タダはだめだよ、廊下は70円ってとこかね」みたいなシーンもあった。 あ、誰か中に座っているごめんね。DSC01636 posted by (C)カントク



土間は三十円、物置は五十円、廊下はまぁ七十円ってところかね。 DSC01825
土間は三十円、物置は五十円、廊下はまぁ七十円ってところかね。 DSC01825 posted by (C)カントク



簡易ホテル(新築風だが造りはトトロハウスと同じ) ベット一つで部屋はいっぱいのようだ。 DSC01642
簡易ホテル(新築風だが造りはトトロハウスと同じ) ベット一つで部屋はいっぱいのようだ。 DSC01642 posted by (C)カントク

第三話 ガスタンク2010~赤さひだどでかいガスタンクのむこうに まっかにやけた太陽がけだるくしずむ


ガス灯も入れて・・・ DSC01604
ガスタンク posted by (C)カントク


ジョーのいた街には、ガスタンクがある。いろんな場面で、このガスタンクは出てくるのだけれど、一番印象的なのは紀ちゃんとの別れの場面、いや、正確には紀ちゃんがジョーへの思いを諦めてしまった場面。何も言わないガスタンクが圧倒的な存在感で、登場人物やこの街に住む人を見守っている。

上の写真の赤いタンクが白い防護布のようなで覆われているが、当時は下の絵のようにタンクのてっぺんまで覆われていたのだろう。



赤さひだどでかいガスタンクのむこうにまっかにやけた太陽がけだるくしずむ DSC01823
赤さひだどでかいガスタンクのむこうにまっかにやけた太陽がけだるくしずむ DSC01823 posted by (C)カントク





ガスタンクから南側の住宅地 DSC01611
ガスタンクから南側の住宅地 DSC01611 posted by (C)カントク





紀ちゃんと歩く 後にガスタンクが見えている。 DSC01281
紀ちゃんと歩く 後にガスタンクが見えている。 DSC01281 posted by (C)カントク




堤防を下りて移動。 赤いのを近くで見たい。 この路地を入ってみよう。 DSC01601
この路地は当時の雰囲気を残している。 posted by (C)カントク




「私、ついていけそうにない」と言い残し、紀ちゃんが去っていく・・。 DSC01845
「私、ついていけそうにない」と言い残し、紀ちゃんが去っていく・・。 DSC01845 posted by (C)カントク




隅田川堤防をもう少し北に移動。 赤いやつの下側が見えなくなってしまった。DSC01600
隅田川堤防沿い。紀ちゃんが去っていった道だ。 posted by (C)カントク

第二話 玉姫公園2010 (2)~今も男たちはこの公園にたむろしている。

公園に入ると、すべり台が一基とベンチ、大半が球技場で占められ、球技場は金網のフェンスでぐるりと覆われている。市が予約管理などをしているのだろう、入り口には鍵のついた扉がある。



玉姫公園西側 男たちは将棋を指している DSC01626
玉姫公園西側 男たちは将棋を指している DSC01626 posted by (C)カントク




玉姫公園の中 将棋を指す男たち DSC01625
玉姫公園の中 将棋を指す男たち DSC01625 posted by (C)カントク


 球技場の横に植え込みがあり、男たちは公園の中で寝そべったり将棋を指したり、それを見ていたりする。奥に壁が赤く塗られた公衆便所があり、白いペンキで「山谷」と書かれている。



玉姫公園内公衆トイレ この赤はやめたほうがいい。DSC01624
玉姫公園内公衆トイレ この赤はやめたほうがいい。SC01624 posted by (C)カントク




玉姫公園東側から公園内を望む DSC01622
玉姫公園東側から公園内を望む DSC01622 posted by (C)カントク

2009年6月7日日曜日

第一話 玉姫公園2010 (1)~この公園で団平のおっちゃんと出会った。それが物語のはじまり

 2008年の夏から浅草に住んでいる。職場は神田にあり、雨でなければ自転車で20分ほど走って通勤する。大阪からこっちに来て、人の多さや街の騒々しさに閉口した時もあったけれど、それも慣れた。

 まずは浅草近辺の地理を頭に入れようと、休日に自転車に乗って片道小一時間ほどを目処にして近辺を散策することが多かった。

 ある日、浅草から隅田川沿いを北へ、白鬚橋を超えたあたりを西へ折れ、信号待ちをしてふと見上げると、交差点の名前を示す標識が「泪橋」と書かれていることに気づき、もしやと思ってあたりを巡ってみることにした。

 会社の同僚や三十代くらいの友人には、「あしたのジョー」という漫画自体を知らない人が多くなってきているのだけれど、「巨人の星」「あしたのジョー」「タイガーマスク」「アタックNo1」など、スポコン(スポーツ&根性)と後に言われたこれらの漫画は、昭和40年代に小学・中学時代を過ごした僕たちにとって、大げさな話でなくある意味自分の人格形成にまで影響を及ぼしたのではないか思うほどのバイブルであり、教科書だった。

 原作家の梶原一騎(当時は高森朝雄だったか)は神だったし、バンカラ系といったかどうかは知らないが、本宮ひろしの番長、不良学生などの破天荒なストーリーなどに血を踊らせた。

 まずは、公園を探した。ここが『泪橋』であるならば、『玉姫公園』が近くになければならない。・・・そう言えば白鬚橋近くのでかいガスタンク、消防署のパラボラアンテナ・・・そうか、そう言えば白髭橋っていうのもどこかで聞いた地名だと思ってはいたのだ。

さて、公園なら木が生えているだろう、10分ほども探しただろうか。

見つけたのは、玉姫公園ならぬ玉姫神社。でも近いはずだ。公園も絶対あるはずだ。


玉姫稲荷神社 入口
玉姫稲荷神社  posted by (C)カントク



た・・玉姫公園だ・・。(2009.6.7)DSC01263
た・・玉姫公園だ・・。 posted by (C)カントク


かつて段平のおっちゃんをふんづけた溝にはカバーが置かれて・・・、少し小さすぎるような気がするが、まぁいいか。


玉姫公園 ブランコ、ジャングルジムなども見える
が現在はすべり台のみで、大半は球技場となっている。 DSC01283
玉姫公園 ブランコ、ジャングルジムなども見えるが現在はすべり台のみで、
大半は球技場となっている。


漫画では子供たちが遊んでいるが、ブランコもジャングルジムも回転遊具もない。すべり台だけだ。


ジョーがよく乗っていたブランコは無いが、すべり台はある。と、いうか、この公園にはすべり台しかない。DSC01266
ジョーがよく乗っていたブランコは無いが、すべり台はある。
と、いうか、すべり台しかない。 posted by (C)カントク




力石が死んでうなだれるジョー 玉姫公園 DSC01838
力石が死んでうなだれるジョー@玉姫公園 
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