2008年の夏から浅草に住んでいる。職場は神田にあり、雨でなければ自転車で20分ほど走って通勤する。大阪からこっちに来て、人の多さや街の騒々しさに閉口した時もあったけれど、それも慣れた。
まずは浅草近辺の地理を頭に入れようと、休日に自転車に乗って片道小一時間ほどを目処にして近辺を散策することが多かった。
ある日、浅草から隅田川沿いを北へ、白鬚橋を超えたあたりを西へ折れ、信号待ちをしてふと見上げると、交差点の名前を示す標識が「泪橋」と書かれていることに気づき、もしやと思ってあたりを巡ってみることにした。
会社の同僚や三十代くらいの友人には、「あしたのジョー」という漫画自体を知らない人が多くなってきているのだけれど、「巨人の星」「あしたのジョー」「タイガーマスク」「アタックNo1」など、スポコン(スポーツ&根性)と後に言われたこれらの漫画は、昭和40年代に小学・中学時代を過ごした僕たちにとって、大げさな話でなくある意味自分の人格形成にまで影響を及ぼしたのではないか思うほどのバイブルであり、教科書だった。
原作家の梶原一騎(当時は高森朝雄だったか)は神だったし、バンカラ系といったかどうかは知らないが、本宮ひろしの番長、不良学生などの破天荒なストーリーなどに血を踊らせた。
まずは、公園を探した。ここが『泪橋』であるならば、『玉姫公園』が近くになければならない。・・・そう言えば白鬚橋近くのでかいガスタンク、消防署のパラボラアンテナ・・・そうか、そう言えば白髭橋っていうのもどこかで聞いた地名だと思ってはいたのだ。
さて、公園なら木が生えているだろう、10分ほども探しただろうか。
見つけたのは、玉姫公園ならぬ玉姫神社。でも近いはずだ。公園も絶対あるはずだ。
玉姫稲荷神社 posted by (C)カントク
た・・玉姫公園だ・・。 posted by (C)カントク
かつて段平のおっちゃんをふんづけた溝にはカバーが置かれて・・・、少し小さすぎるような気がするが、まぁいいか。
玉姫公園 ブランコ、ジャングルジムなども見えるが現在はすべり台のみで、
大半は球技場となっている。
漫画では子供たちが遊んでいるが、ブランコもジャングルジムも回転遊具もない。すべり台だけだ。
ジョーがよく乗っていたブランコは無いが、すべり台はある。と、いうか、すべり台しかない。 posted by (C)カントク
力石が死んでうなだれるジョー@玉姫公園